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2019年06月30日

地震に強い構造

東日本大震災以降、大小さまざまな地震が相次ぐ日本列島。
家づくりに際しても、住宅に対して「地震に強い」ということが求められるようになりました。
当社を訪れる方のこだわりでも、「外観」「内観」「間取り」「収納」etc・・・といったことに加え、「地震に強いこと」を重要視される方がふえてきました。
昔から「人生最大のお買い物」といわれる家づくり。地震ではそれこそ何千万円もかけて建てた家が、一瞬のうちに倒れてしまう可能性があるのです。
もう一度建てようと思っても、費用的にも時間的にも、なかなかすぐに建てられるものでもありません。だからこそ、地震大国である日本では様々な地震への対策が家づくりの中で講じられてきました。例えば一般的な「木造軸組工法」では、木の柱で部屋の枠組みを構成しますが、壁の四角くなっている部分では対角線上に「筋交い」と呼ばれる木材を加えることで、地震への対策としています。他にも建物の土台と、建物の下のコンクリートの基礎部分を「アンカーボルト」という金物で固定することで倒れにくくしたりもしています。
しかし最近では大きな地震が多くなり、家づくりでの地震への備えは、今まで以上に求められるようになってきました。では、この地震への備えとしては、どのようなものがあるのでしょうか。ここ最近では「耐震」「制震」「免震」といった建築技術が一般に広く知られるようになり、お客様からもこれらの言葉を聞くことが多くなりました。
とはいえ、それぞれの工法の違いについて十分に理解している人はまだまだ少ないのではないでしょうか?これから家を建てる人にとって、もはや最大のリスクといっても過言ではないような地震。建物の地震対策がどのような工法で行われているか、その違いだけでも知っておいてほしいと思います。

「耐震構造」~地震の揺れに耐える構造
現在の大半の住宅で採用されており、地震に対しては「建築物が倒壊せず、住人が避難できること」を前提に建物の強度で、揺れに耐える構造です。壁や柱を強化したり、補強材を入れたりすることで建物自体を堅くして振動に対応します。

「制震構造」~地震の揺れを吸収する構造
建物内部に錘(おもり)やダンパーなどの「制震部材」を組み込み、地震の揺れを吸収する構造です。(上階ほど揺れが増幅する高層ビルなどの高い建物には、非常に有効な技術です。)

「免震構造」~地震の揺れを受け流す構造
建物と基礎との間に免振装置を設置し、地盤と切り離すことで建物に地震の揺れを直接伝えない構造です。

「耐震構造」「制震構造」「免震構造」のおおまかな特徴としては、以上の通りですが、次回はそのメリットやデメリットについてお伝えします。

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北村建築工業
代表取締役 北村辰也

北村辰也