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2020年12月16日

★紡ぐ~日本建築を守り伝える~

皆様、こんにちは。
新型コロナウイルス第3波の影響が出てきています。今年は季節性インフルエンザ流行の割合が低く、プラスに考えるとマスク着用、予防接種等が功を奏して、今まで以上に体調管理に気をつけている事がわかります。しかし、第3波の影響が出ていて、自衛隊も派遣されている程ですから、医療関係者の方々には頭が上がらないです。
さて、話題は変わって「紡ぐ」についてです。
12月から、文化庁主催の「紡ぐ」プロジェクトを通し日本の伝統建築、太古の時代から続く、木造建築から現代の建築物までの変還、そして、大工技術の継承をテーマに、匠の技を受け継いできた歩みを紹介する展示会が開催されます。

近世以前の大工家や棟梁【とうりょう】がやがて組織化され、現在における建設会社の原型になったことなど、皆様のお仕事が太古の時代から続く、少なくとも約200年以上も歴史を持っている誇りある仕事であることを実感できる場だと思います。

ぜひ、コロナ禍という厳しい状況ですが、しっかりと感染予防を行って、展示会場へ足を運んでみてはいかがでしょう?

「日本の建物ー自然素材を活かす伝統の技と知恵」
http://tsumugu.yomiuri.co.jp/tatemono/


2020年11月26日

★世の中の回復を祈って

皆様、こんにちは。
新型コロナウイルスに伴う、緊急事態宣言解除から、約半年経過しましたね。
未だに、コロナウイルスの影響は長引いており、さらにインフルエンザの時期ですので、予防接種等、より一層体調管理に気をつけて生活していきましょう。

さて、話題はタイトルの通り、仏像と疫病についての話題です。
これまで、世の中が疫病の流行に見舞われることは、過去に何度かありました。

1918年~1920年のスペイン風邪
2002年~2003年のSARS流行
2009年の新型インフルエンザ流行等

皆さん一度はお聞きしたことのある内容ではないでしょうか?
そんな、大変な世の中、ある種の助けになったのが、神仏への祈りだったと言われています。
現在、10月10日から11月29日まで、神奈川県立歴史博物館にて、「相模川流域のみほとけ」
という特別展が開催されています。
ちなみに歴史博物館自体も重要文化財の1つで、貿易金融、外国為替に特化した銀行、横浜正金銀行の本店の建物そのものでした。
今回の特別展で有名なのは、正面入り口で鎮座している「千手観音菩薩立像」こちらも、
重要文化財の1つです。
この展示にこられる方は、意外にも高齢者が多いと思いきや、家族連れ等、若い世代も多いというのも特徴です。
このコロナ禍で、外出を控えている方も随分多いかと思いますが、家にずっといるのも、気分も落ちてしまうとの声も多いのも確かです。
感染予防に充分注意をした上で、世の中が早く平常に戻るように祈りを込め、お近くの神社やお寺にお参りをしたりするのも気分転換になるので、足を運んでみてはいかがでしょうか?

お父様やお母様、大切な人との時間をご自宅や、ご自身の部屋で過ごす事が多くなった今、
ご自身も大切にされる、特別な時間を過ごせます事を切に願っております。


2020年11月16日

★玄関タイルの掃除

すっかり秋めいてきました。日によっては寒い時もあり、体調を崩さないように気を付けたいところです。さて先日ふと玄関をみたら・・・
何だこの汚れー!!
玄関タイルに大小無数のシミが・・・😨
一時的に置いたゴミ袋に穴があいていて、何かが垂れたんだろう・・と、いうことは想像がつきますが、水気のある物を捨ててない筈…コーヒーか醤油・・・わずかに残った液体が染み出たんだろう。水拭きしても中々おちない・・・。
玄関掃除を本格的にやるとなるとデッキブラシに、ホースに洗剤と結構大変です。
しかも、天気の良い日でないと、タイルが乾きません。気温が下がると外の掃除はつらい・・
年末は何かと忙しくなるし、、、
という事で、本格的ではないけどしっかり汚れを落とす方法をみつけました!
水をまき、デッキブラシではなく、ピンポイントで汚れを落としたい!!
歯ブラシじゃ小さいし・・・と思いながら、たまたま立ち寄った100円ショップでちょうどいいブラシがあったので、買ってみました。それは浴室用ブラシです。

バケツに水を入れて
   ↓
ブラシの先を濡らし
   ↓
シャカシャカ磨いてみました。
汚れはあっと言う間に落ちました。シミになってたわけじゃなかった・・・。
タイルは細かな穴が開いているので雑巾で拭いてもきれいになりません。そこで手頃な大きさのブラシで磨くと、簡単に汚れが浮いてくるんです。磨いて雑巾でふき取って。を繰り返し、
タイル掃除、完了^^☆彡
玄関は普段から靴についた泥や砂で汚れやすいですね。ここに水分が加わると、一気に汚くなります。日頃から、掃き掃除でホコリや砂の類は取り除いておきましょう。
掃除機のヘッドを一つ、タイル用に決めて掃除機をかけてしまうのも手です。
玄関タイルだけではなく、ベランダにも使えます。こまめなお手入れと、いざという時の応急処置で、ピカピカの玄関を保ちましょう。

2020年10月16日

★杜スタジアム

2019年11月30日に国立競技場が完成して、早いものでもうすぐ1年がたとうとしています。

招致活動から工事期間まで「新国立競技場」と呼ばれていて、竣工日から正式に「国立競技場」
の名称になりましたね。なんと1559億円もかかったらしいです。当初は、1590億円の予算でしたが、さすがに桁が違いますよね( ´艸`)。設計者である(隈研吾)氏は、この国立競技場を「木」をメインとしたぬくもりある建造物に造り上げました。観客席から見上げた大屋根は京都・五重塔から着想を得たものだそうです。( ゚Д゚)圧巻です。格子状の木材がずらりと並びしかも、細く連なる木材は47都道府県の地域の国産材が使われ、それぞれの産地に向けた方角に並んでいるんだそうで・・・何だか涙がでてきます。感動です。また、スタンドには目線を遮る柱などがなく、360度見渡せる広い空間は、観客と選手の一体感を生む目的もあるそうです。観客席だけでなく、選手の更衣室にも木材を印象的に配置して、通路は全部バリアフリー
車いす用のトイレには、なななんと、右利き用・左利き用がならべてあるそうですよ。物凄い配慮ですよね~。

20世紀の巨大な建物は主にコンクリートでしたが、時代は変わり、地球温暖化の抑制の一つとして【木】を使うという事が見直されているのをご存知ですか?
実は、樹木はある程度成長すると、CO2吸収が極端に低下する為、伐採して有効活用し、植えなおす事のほうが環境にとって、ベストなのです。世界トレンドとしても【木】を使った建築は、持続可能な資源活用として、とても注目されています。 国立競技場の総重量2万トンの大屋根を支える梁は、鉄骨にカラ松や杉を組み合わせたハイブリッド構造。鉄骨の強度に、木材で地震や強風を吸収させるという、よく考えられた仕組みでもありますが、このハイブリッド構造・・実は隈研吾氏に考えがあったそうです。 このハイブリッド構造に使う木材には、標準サイズの木材(幅10.5㎝の流通材)が使える為、町の製材工場でも加工できるのです。
小さな技術で、大きなスタジアムを造る。
もう一つの狙いは、流通材の七割を外国産に頼っているのを国立競技場のような大きな建物を造ることで、地元で調達できる流通材を使う事によって地域産業の活性につながり、 海外の輸送による、環境負荷も最小限に抑えられる                      実はこういう沢山の願いが込められているのです。
完成した競技場は、鉄骨の、(冷たさ・無機質さ)とは違って、木のぬくもりや温かさを感じられる素晴らしいものになりました。
明治神宮外苑と調和した杜のスタジアム。オリンピックまで、あと280日・・どんな夢をみさせてもらえるのか、楽しみですよね。

2020年10月09日

★一つの部屋で暮らせるワケとは

秋の気配が感じられる季節となり朝と晩がようやく涼しくなってきましたね。
場所によっては、肌寒く感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は「衣替え」をいつしようか、、と考えている今日この頃です。
さて、日本の生活の中では、【畳む】ものが沢山ありますよね。
それは服に限らず寝具・テーブル・座卓・扇子・傘・風呂敷・提灯など、、、、      数えるとキリがありません。畳む事の利点は、おおまかに3点ありコンパクトになり運びやすく収納しやすい。
この畳むという特徴をいかし、部屋を有効に使っているのが日本人の特徴とも言えるそうです。朝は布団を畳んで押し入れに収納し、代わりに小さな机をだせば、寝室から食卓へ早変わりし、机を少しグレードアップさせれば客間となり金屏風を置けば、結婚式場になり、、、、
押し入れ付きの部屋ひとつで、充分に暮らせる昔からの知恵が日本人にはあります。

これに対し、西欧の家具は部屋の機能を固定してしまうので、ベッドルーム、リビング、、、
必然的に部屋数が必要になってきますね。
部屋の機能を家具で固定するのと、状況に応じて変化させるのと、どちらが優れているのかは考え方次第だと思います。大きな家で、部屋数がある家も勿論の事良いのですが、昔ながらの日本の家の使い方を見直して、最大限に使える部屋の使い方を考えるのも家づくりをする仕事に携わるわたくし自身の楽しみとも言えます。
ワンルーム一つにしても折り畳む家具を使えば、決して狭い空間ではなく生活をするにあたり、最大限に使える住まう方だけの心地良い空間を生み出してくれる事もあるのではないでしょうか。
日本人が考えたスタイル【畳む】
小さな事にも意味があるんだと思わせてもらえる大切なキッカケとなりました。

間取りを作る際には、今の暮らしから考えていくことも必要ですし、将来的に必要になってくるものも考える事が大切ですね。


2020年09月11日

★竣工と完成

日ごとに秋の色が深まっていますね。
夏の疲れはいかがでしょうか?
私の住んでる地域に新しい住宅が3棟建設中だったのが、先日,出来上がった様子で新しい入居者を待つばかりとなっています。夏の暑い中、今年も本当に暑さ厳しい中、現場の方がマスクをして安全に配慮しながら作業をしており、大変そうだな~と熱中症にならないように気を付けてくださいね~って影ながら心配したりして見守っていましたので、ピカピカの家が竣工した様子を見て、本当にうれしく思いました。
さて、皆様は「竣工」と「完成」の違いをご存知でしょうか?

●竣工とは、

⇒建築工事が終わった事を、意味する言葉だそうです。
完成と同じじゃないの?と思うのですが、実は違います。

●完成とは、

⇒「住み続ける事で完成に近づく」と日本の文化では考え美しさの始まり、と捉えるそうです。

住む人が何代にも渡り、家の柱や梁を乾拭きしながら美しい飴色の光沢がうまれたり、そのものを大切に扱っていく事で美しくなっていく、、、という古いものを大切にする和の心が要となるそうです。何だか世界的にも有名な某遊園地のフレーズである「ここは永遠に完成しない場所」、、、、みたいな感じですね。
作りてと使い手の時間をかけたつながりが、美しさを生む条件、、という事でしょうか。
変化を楽しみ時間をかけて完成させていく「竣工」という言葉を、改めて考えさせられた瞬間でした。
新しい家づくりや見直しご提案をさせていただく機会を大切にさせていただこうと気持ちを新たにしています。

2020年08月15日

★耐えるか、免れるか、制するか。

皆様、お盆も最終ですね。
いかがお過ごしでしょうか?私は、外があまりにも暑くて、、ι(´Д`υ)クーラーの効いた涼しい家からほとんど出れずに過ごしています。
コロナの影響もあって、帰省もできず旅行や遠出を控えて、家で過ごす方も多いのではないでしょうか。今まで通りに生活する事が難しいとされる中、いかに快適に過ごしていくか、個人の在り方も含め、改めて見直しの時間に入ったのではないかと個人的に考える事が多くなりました。
さて、家にいる時間が多い中で、地震が起きた時個人でどのように対処すべきか?そもそも今住んでいる家は安全なのか?など考える事もあるかと思います。

建物はどうあるべきか?

基本は「壊れず・生活に支障なく」が、第一条件となると思います。
なかでも、建物の損傷よりも、「命」を守ることが重要になるのではないでしょうか。

そこで大切になってくるのが、耐えるか、免れるか、制するか?

耐震・免震・制震の三つがポイントになってきます。

「耐震」
建物が地震に耐える事を目的とし、筋交いや耐力壁を配置して頑丈な建物を作る。

「免震」
基礎の上に免震装置を設置して、地盤の揺れに建物が影響を受けない様にする。

「制震」
地震を制御する目的とし、揺れを熱に変換するダンパーを設置したり、重りをつけて振り子の原理を使って揺れを最小限にし、反対に揺れ返す事で地震の伝達を最小限に抑える。

などなど、、

耐震工法は関東大震災以降、最も多く適用されました。
免震工法は阪神淡路大震災以降、注目されましたし、
制震工法も、同時期に多く活用されるようになった工法です。

免震で抑えた変動を、制振装置で減少させたり、これらの工法を併用して地震に備える事も可能です。現在、皆様のお住まいの建物が、どういった工法であるかをわかっているか、いないかでは大きく違ってくるのではないでしょうか?
建物の工法を確認するのは、とても大切な事であると改めて認識いただけるのではと思います。
リフォームのご相談も、また、新しく家を建てる時にも、見直しも含めた安心・安全な家づくりのご提案を致しますので、ぜひ弊社へお気軽にご相談ください。

2020年07月20日

★暑い夏を快適に過ごしましょう

長かった梅雨もようやく終わりの兆しが見えてきて、毎日蒸し暑い日本の夏がやってまいりました。しかも今年の夏は思うように海やプールに行くことや避暑地に行くこともままならず、またステイホームを余儀なくされる日が来るかもしれません・・・
では、いかに日本の夏を家の中で快適に過ごせるか考えてみました。
木造住宅に住んでいると一階は涼しいのに二階は暑くて夜が寝苦しいなんてこともしばしば。
ではなぜそうなってしまうのか。原因と対処法をご紹介させていただきます。
一般的に、暖かい空気の方が冷たい空気より軽く上の階に溜まります。
というのは常識的ですが、実は他にもいくつかの原因があるんです。外気温が家の中に入ってくる最大の場所は「窓」なんです!もちろん夏の暑さは屋根からも入りますが一番は暑さも寒さも窓から入ってきます。窓を閉めていてもです。南側のリビングや西日の入るお部屋は冬場はあったかいですよね。その反面、夏の日差しや温度も伝えてしまいます。
ペアガラス、ハイブリッドサッシ、樹脂サッシ、遮熱サッシなどなど性能によっては、随分抑えられますが、一般的な対策法としては西面に窓のある家なら一日の早い段階で雨戸や遮熱カーテンなどをオススメします。夕方の強烈な西日は暑くなる前にシャットアウトしてしまいましょう。昔ながらのすだれやよしずを活用するのもいいですね。
昔の日本家屋は「軒の出三尺」といって90㎝ほど軒を出すのが一般的でした。
今はデザイン性や、斜線の関係で軒を出す家はなかなかありませんが、これは、夏の高い位置のの太陽の日差しを遮り、冬の低い位置の太陽の日差しを取り入れるというとても合理的なものだったんですね。涼しくしたいなら、まずは窓を開ければいいのでは?
部屋の換気をして風が通り抜ければ涼しくなるんじゃないの?と思いますが、実は日なた側の窓を開けたら熱気ばかりが入ってくるんです。
換気するにはちょっとコツがあるんです。
「対角線上の二か所の窓を開ける」そのとき日陰側などの涼しい風が入ってくる方の窓をもう一か所の窓より小さく開けておくと涼しい風が入りやすくなる。
窓が一つしかない部屋の場合は、サーキュレーター「扇風機でもよいですが更に効果あり」をまわして熱を外に出す。カーテンはレースなど風の通すものをかけておくこんな感じで、ほんの少し工夫するだけで、家の中を快適に保つことができたりします。コロナの影響で今までに経験したことのない、厳しい夏になるかもしれませんが、少しでも快適にすごせますように。
((´∀`))

2020年07月10日

お庭としてのバルコニー

だんだん夏休みが近づいてきましたね。

今年は旅行や帰省をせず、家にいることを選択する方も多いかもしれないですね。
このような世の中の影響もあってか、
最近ホームセンターや家具量販店で、売り上げをのばしている商品があります。

それは、、テントです!!

家のベランダや、リビングにテントを張る「お家キャンプ」が子供たちの人気を集めています。テントの中で昼寝をしたり、カレーを食べたり、動画をみてくつろいだりと朝から晩まで、いつものおうちがグッと楽しくなると評判になっています。
これからの季節、家で楽しめるものといえば、プールがありますよね。

水を入れる事を考えると水がこぼれても安心なお庭やウッドデッキなど、場所が限られます。
一方でテントはサイズによっては室内でも広げる事が出来、柔らかい布や、防水加工のものなど、素材やデザインも豊富で屋内外を問わず、遊ぶ事ができます。
例えば、ベランダでのお家キャンプは、カセットコンロを設置するなど、ひと手間加えると、さらにキャンプ感が出せます。夜はランタンを置いても良いですよね。
いつもの場所に、いつもと違うものがあるという所に子供たちをワクワクさせている理由があるのかもしれないですね~。
お家キャンプでも大活躍のベランダやバルコニーは、家を建てる時に注目してほしい部分でもあります。毎日洗濯物を干す事を考えると、家事動線も気になる所だと思います。
また、同じものと思っているお客様も多いのですがベランダとバルコニーでは違いがあります。

 ・ベランダ
二階以上にあり住戸から外に張り出していてある程度の雨風をしのげる屋根があるスペース。
建物の外側にある、屋根付きの歩行可能なスペース。

 ・バルコニー
屋根がなく二階以上で手すりがあるスペース。

 ・ルーフバルコニー
下階の屋根部分を利用したもの。屋根はついていない。
通常のベランダやバルコニーよりも広いケースが多い。

マイホームを建てたら家庭菜園やガーデニングをやってみたい、家族や友人とBBQを楽しみたい、ドッグランや砂場を作りたい、などなど。一階にお庭やウッドデッキがなくても二階三階のバルコニーやベランダで出来てしまう事が沢山あります。
洗濯物を干すだけの場所ではありません。

お客様それぞれの、家族構成やライフスタイルに合わせて、ご提案を致します。

皆様のご趣味や、新生活でやってみたい事などご相談下さい。

2020年07月06日

畳のお話

住宅会社に家づくりの話を聞くと「メーターモジュール」「尺モジュール」という言葉がでてくることがあります。これは何?って思う方も多いと思います。メーターモジュールとは、家を建てる時は一つの区切りを1m(1000mm)にしている、1グリッドを1m×1mとしている規格のことです。これに対して尺モジュールは一つの区切りを日本古来の尺貫法という測り方である、3尺(910mm)を一つの区切りとしている、1グリッドが910mm×910mmの規格のことです。
ちなみに、日本人の平均的な肩幅は、1尺5寸(45.5mm)と言われていて、廊下ですれ違う場合には二人分の3尺(91㎝)が必要です。このため畳の短い方の1辺はこの長さ(3尺)が基準となっています。長い方の1辺は、畳を組み合わせやすくするため、倍の(182㎝)が基準となっています。
人の体のサイズと畳のサイズを比較してみると、人が座るのに必要なサイズが半畳、寝転がるのに必要なサイズが1畳、両手足を広げて寝転がるのに必要なサイズが2畳、つまり1坪となります。しかし、実は畳には地域差があるのです。
3尺(91㎝)×6尺(182㎝)サイズの畳は中京間と呼ばれ、愛知県周辺に多いです。
ところが西日本では幅に余裕を持たせ、95.5㎝×191㎝の京間と呼ばれる畳が一般的で、東日本では、88㎝×176㎝の江戸間と呼ばれる小振りなものが使われるのが多いです。
間取りの考え方にも地域差があります。
京間や中京までは、畳を並べた寸法に合わせ、外側に柱を立てます。そのため、柱の中心から柱の中心までの距離は、畳+柱1本となります。
メリットは、ふすまや障子も畳のサイズを基準にするので、規格化され使い回しが可能になります。この畳を基準にする方法を畳割りと呼びます。これに対し関東では、畳ではなく柱と柱の間の距離を基準にします。そのため、使う畳の枚数が違う10畳間と6畳間では、畳の寸法が異なるようになり、使い回しができないのです。この方法を柱割りと呼びます。
江戸間に、伝統的な和だんすセットがおさまらないことがあるのは、このためなのです。
ただ柱割りでは、柱の太さにとらわれないため、施工が楽で速いというメリットがあります。
そのため、火事の多かった江戸で使われはじめたと言われています。こういった利便性の高さ、そして近年では和室の減少もあって現在柱割りが多くなっているようです。
和室の利用は減ってきましたが、縁のない半畳の琉球畳を使う方も多くなってきました。
これを和室ではなく、リビングの一角に敷くことで畳の応接スペースを作ったりできるため最近では人気が高まっています。

暮らしの用途に合わせて対応できますので、ぜひご相談ください。

北村建築工業
代表取締役 北村辰也

北村辰也