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2019年09月07日

水害にそなえて

水害に強い家の作り方について・・・
1.敷地を高くする。
2.床を高くする。
3.基礎をたかくする。 など高さを上げる事がカギになります。
ただ、いずれにしても大規模な工事が必要になり、経済的な負担も相当なものになりますし、既に建っている家にお住まいの方にとっては、工事自体難しいものとなります。

そこで今回は、今からできる水害対策の準備をご紹介します。

1. 土のう・水のう
土のうとは、布袋に土砂を詰めたものです。これを積み上げて、水や土砂の流れを止め、家屋への浸水を防止するので、水深の浅い初期段階や小規模な水害時には、有効な対策です。
低地に住んでいる方は、常備しておくのが賢明ですが、袋いっぱいの土を集めるのは、特に土の少ない都会ではなかなか大変です。そういった場合には、40~45リットルのゴミ袋を2~3枚重ね、水をいれて作る「水のう」も有効になります。
水のうを複数個用意し、段ボールに詰めることで土のう代わりにもなります。
水害被害を受けやすい半地下・地下に玄関や駐車場、居室があるお家にお住まいであれば、土のうは常に準備しておくのが良いです。

2. 止水板
大雨時には、家の出入口に、長めの板などを設置し、土のうや水のうなどで固定して、浸水を防ぎましょう。板がない緊急の場合は、テーブル・ボード・タンス・ロッカー・畳などで代用しても良いです。なお、止水板を購入に対して補助金を出してくれる自治体もありますので、お住まいの自治体のHPなどをチェックしてみましょう。

3. 排水溝のチェック
ゲリラ豪雨など、突発的で激しい水害時は、トイレや浴室、さらには洗濯機などの排水溝から汚水が逆流する「排水溝逆流浸水」が発生し、室内から泥水が噴き出す恐れがあります。
水のうを1階のトイレの便器に入れる、浴室、浴槽、洗濯機の排水溝の上に乗せる、といった対応で逆流を防止しましょう。

4. 自作のハザードマップ
自治体の作成したハザードマップは非常に重要なものですが、それに加え自前のハザードマップを用意しておくことも大切です。水害がおきて避難が必要になった時のために、避難場所までのマンホールや小川、側溝などの危険箇所をマップ上に示しておくと良いです。
外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも非常に多くあります。通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印になるものも書き込んでおきましょう。
なお、お家が平屋でゲリラ豪雨時などに逃げ場所がなくなってしまうような際には、遠くの避難場所を目指すよりも、隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、普段から人間関係を築いておきましょう。

5. 非常用品備蓄
大規模水害時には、水道・電気・ガスなどが止まり、道路が寸断される可能性があります。
ライフライン途絶を想定し、水、食料、日用品、カセットコンロ、カセットボンベ、予備電池
防水懐中電灯、携帯電話充電器、医療品、ランタンなど、一週間程度暮らせる備蓄を準備しておきましょう。これらについては、故障の有無など定期的なメンテナンスを行うように心がけましょう。また持ち出し用の非常用品はすぐに持ち運びができるよう一箇所にまとめて保管しておきましょう。両手を開けて避難できるよう、リュックなどに入れての保管をオススメします。災害はいつ何時襲ってくるかわからないものです。水害に強い家を作ることも当然大切ですが、万が一に備えた準備も、家づくりの際にアドバイスさせていただいています。

北村建築工業
代表取締役 北村辰也

北村辰也