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2019年05月19日

高齢化時代に向けた家づくり

先日テレビで日本社会の高齢化が特集されていました。
今日本では、人口の25%以上が65歳以上であり、さらに15%近くは75歳以上だそうです。
ちなみに50年前の65歳以上の人口は総人口の7%程度だったそうです。このように今では日本人の4人に1人が65歳以上の高齢者なんですよね~。
とはいっても、65歳以上でバリバリ働いている方がたくさんいらしゃっる以上、もはや高齢者=65歳以上というのもいかがかという感じもしますが・・・
私たちの住宅業界でも、高齢者にやさしい家づくりというものが一つの課題であり、高齢者向けの仕様=バリアフリー住宅に関して、最近はお客様からお問い合わせも多く頂戴します。

当社に家づくりをお任せいただける方の中で、最も多いのは30代の子育て世代、次に多いのが50~60代の建て替え世代です。
建て替え世代の方はやはりご自身たちにとって暮らしやすい家をと、また30代の方の中で親御様と同居される方からは親御様のためにとバリアフリーの仕様に関心を持たれます。
親御様と同居されない30代の方も、多くの方が組まれる住宅ローンを払い終える頃には50~60代です。その時の暮らしを視野に入れて、今からバリアフリーを見込んだ家づくりの相談をされる方が最近増えております。
では、高齢者に優しい家づくりとはどのようなものがあるでしょうか?

<玄関周り>
・玄関ドアを車いすが出入りできるように、幅90㎝以上確保
・玄関を車いすが出入りしやすいように上がり框の段差を低くする。
・アプローチ部分に手摺をつける。
<廊下>
・車いすでの生活を考慮し廊下幅を90㎝以上確保
・車いすでの生活を考慮し、へこみや傷のつきにくい、強度の高い床材を使用
・歩きやすいよう廊下の壁に手摺をつける。
<居室>
・つまずきにくいように敷居の段差をなくす。
・寝室はトイレに近い場所に設置
・居室内に手摺をつける。
<浴室>
・動きを補助するための手摺をつける。
・出入口の段差をなくす。
・浴槽をまたぎやすいように45㎝以下の高さにし、浴槽底と洗い場の高低差をなくす。
・滑りにくい浴室床材を使用
<トイレ>
・体を支えるための手摺をつける。
<扉・照明>
・扉を開閉しやすい引き戸にする。(ハンドルを付ける。)
・照明のスイッチを使いやすいワイドスイッチにする。

もちろんお若いご家族が、すべてを新築の時から組み込む必要はないかもしれません。
しかし今はお若い方も、いずれは必ず高齢者となります。いつまでも長く快適に過ごすことができるよう、私たちは先々を見据えた間取りやプランを大切に家づくりをしています。

北村建築工業
代表取締役 北村辰也

北村辰也